コラム

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)

  2024年を迎えて早くも2月に入りましたが、2月に入ると徐々にスギ花粉の飛散が始まります。

今年のスギ花粉飛散予測もすでに発表されており、九州~関東一部は2月上旬より飛散開始となる見込みです。

敏感な方はすでに花粉の飛散を感じ始めてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。花粉症の方にはつらい時期が始まりますが、事前の対策がとっても大事になってきます。

 

そもそも花粉症とは

アレルギー反応発生のメカニズム鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれます。

アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られ免疫細胞に結合します。その後再びアレルゲンが侵入すると、免疫細胞からアレルギー誘発物質が放出されることにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。

 

 

初期療法

花粉症は、一般に症状が悪化すると薬の効果が得られにくくなりますので、症状が軽いうちに症状を抑える薬(抗ヒスタミン薬)を使い始める「初期療法」が勧められています。早めに薬を使用することで、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状をコントロールしやすくなり、症状を抑えた状態でシーズンを送ることができます。

当院でも症状にあったお薬のご提案・相談などの”花粉症外来”を行っております。是非お気軽にご相談ください。

 

シーズン時の対策方法

鼻のケア

・マスクの着用

・鼻の洗浄(鼻うがいなど)

・鼻の粘膜の保護(保湿ティッシュの使用、白色ワセリン等を荒れた箇所へ塗布など)

目のケア

・眼鏡の着用

・目の洗浄(洗眼薬の使用)

・目の疲労の回避

外出時の注意

・花粉情報
外出せざるを得ないときには事前に花粉予報をチェックして十分な対策を立てて外出する。また、必要なとき以外の外出は控えめにするなどの工夫を行う。

花粉が多く飛びやすいとき
・雨の日と雨上がり
花粉は雨が降れば地面に落ちますので雨の日は飛散量が少なくなりますが、雨が上がると遠くから飛散する花粉に加えて地面の花粉も巻き上げられますので、飛散する花粉は倍増します。

・朝と夕方
一般に花粉は通勤・通学時間帯にあたる朝と夕方に多く飛散する傾向があります。(1日で最も気温が上昇する13~15時ころに飛散量が増える場合もあります)。

服装花粉シーズン時服装例
花粉は全身に付着しやすいので、頭髪は帽子で、目や鼻はメガネやマスクで、首はマフラーやスカーフで付着を防ぎ、花粉が付着しにくいような表面がツルツルした上着を選びましょう。  

帰宅時
家の中に花粉を持ち込まないように玄関前で花粉を払い、すぐに着替えて外気に露出した顔などを洗い流しましょう。

 

花粉シーズン時は桜の開花や入学式等のセレモニーイベントで外出の機会も多く対策を行うのも難しく、外出も億劫になることもあるかと思いますが、早めの対策で予防をしこの時期ならではのイベントを楽しみましょう。