コラム
新オプション MCIスクリーニング検査プラス(軽度認知障害)
2023年度の始まり4/1から新たにオプション検査を追加する運びとなりました。
昨今情報量が多い中様々な選択を日々行っている私たちですが、今回追加になるオプション検査は「脳の認知機能」についての検査になります。
アルツハイマー型認知症などは一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
認知症も大きく分けて4種類あり、認知症の約7割は「アルツハイマー型認知症」、次いで「脳血管性認知症」・「レビー小体型認知症」・「前頭側頭型認知症」となります。
ある日突然発症するのではなく、長い年月をかけて脳内に原因となる物質が少しずつ蓄積した結果です。
認知症にも段階がありMCI(軽度認知障害)はアルツハイマー型認知症を発症する一歩手前の状態を指しています。
MCIの段階で早期に発見し適切な対応(生活習慣・食生活の改善を行うなど)を行えば、
その後の進行を遅らせたり予防が出来ることがわかってきました。
原因
アルツハイマー型認知症の原因の1つは、アミロイドベータ(以下AB)という異常なたんぱく質が脳に蓄積されていくこととされています。私達の体には脳内からABを排除する仕組みが備わっていますが、生活習慣病等により血管の老化が進み血管の弾力性が失われることで本来持つAB排除機能が低下し、脳内に蓄積し神経物質が破壊され認知機能が低下しアルツハイマー型認知症を発症します。
発症してしまうと完治は難しいため、早期発見・早期治療が大切になってきます。
MCI(軽度認知障害)検査について
認知症の検査も様々ありますが、MCIは最終的には医師による問診や認知機能検査、脳画像検査などの結果から、総合的に判断されます。
その足掛かりになる検査が今回ご紹介するMCIスクリーニング検査です。
血液検査を行い、血管の老化やアミロイドβの蓄積に関与するタンパク質の血中量を測ることで、
将来MCIになりやすいか(または既にMCIの可能性があるかどうか)がわかります。
こんな方におすすめ
認知症は「脳の生活習慣病」と言われています。
お酒を飲む頻度が高い、喫煙習慣がある、食生活の乱れ、不眠などの他に
下記症状が見られたら早めの受診をおすすめします。
- 1日のうちに同じ会話を何度もすることが多くなった
- 短時間で同じ質問を何度も繰り返す
- 掃除や料理の段取りが悪くなってスムーズに行えない
- 最近会った人の名前や、仲の良い人の名前をなかなか思い出せない
- ものを置いたらすぐにどこに置いたか忘れることが増える
対象年齢
40歳以上~ (30代も受診率高め)
検査料金
¥24,750
健康な方でも高齢になるにつれて、MCIや認知症のリスクは自然と高まります。
MCIの早期発見、早期治療は、本人だけでなく家族にとってもメリットが大きいです。
健康診断と同じように定期的に検査を受けることで、ご自身の変化を早い段階で気づくことができます。
検査の結果に関わらず、生活習慣を改善し予防に取り組んでみませんか?